今月末発売の「ユリイカ」も見て!

で、これも件の次号「ユリイカ」漫画特集。作家論二本、奥浩哉志村貴子について書きました。いつ書いたかはこれも秘密だけど。もう作家の創作への愛にかなうべく、こちらも全力で愛させていただきました。つまり問題はここでもむしろ書かれた物の質ではなく、神経細胞を流れる信号の総量、強度ですよ! ムージルが『特性のない男』で、人文的天才もボクシングのチャンピオンも最高の競馬馬も、その神経細胞の交流の総量において同質ではないかと書いたように。作家の創作時に脳髄を流れる信号の総量に、批評家は評論においてむしろ量的に応えねばならないのだ!